“インスタグラムでは、SNSで知り合った相手に誘導されて裸や性的な画像を送付してしまわないように、新しい安全機能を搭載すると発表しています。ここでは性的脅迫を防ぐ「ヌードフィルター」についてまとめてみましょう。
【性的脅迫が問題に】
性的な写真や動画を騙し取られて、「ネットにさらすぞ」「拡散するぞ」などと脅され金銭を要求される被害件数が増えています。特に子供や10代の若者が標的になるケースが多く、警察も警告を発しているのですこのような事態を考慮し、SNS上で未成年ユーザーをどのように守っていくか？がSNSでの大きな課題となっています。インスタグラムが性的画像を共有・要求する場として利用されていて、詐欺被害も実際に発生しているようです。そこでメタ社はこのような問題やヌード画像を一方的に送りつけられる迷惑行為などに対処するために、インスタグラム内のDMにヌードフィルターを導入することを発表しています。
【インスタグラムのヌードフィルター機能とは？】
インスタグラムのDMで新たな機能として搭載される予定の「ヌードフィルター」とは、送信されたヌード画像を自動的に検出してぼかしを入れる機能です。またヌード画像を相手に送る前には「送信する前によく考える」ようにユーザーに促して、返信しなければいけないというプレッシャーを感じる必要はないと伝えます。気が変わればヌード画像の送信を取り消すことが可能と注意喚起できる機能なのです。
このヌードフィルター機能では、ユーザーに受信した画像を削除するか表示するかの選択肢を提供できます。またヌードなどセンシティブな画像をオンライン上で送信する場合には、同意なしで画像が共有される危険性や、スクリーンショットで撮られてしまうリスク、相手が身元を偽っている可能性もあることなど、注意しておきたいポイントやヒントを提示してくれます。このヌードフィルター機能は、全世界の18歳未満のユーザーが対象で、デフォルトで有効になっています。また、成人ユーザーに対しては、有効にするよう促す通知が届きます。
ヌードフィルター機能によって、ヌード画像を送ろうとしている人に対して再考を促すことができるでしょう。また、利用者が見たくもないヌードをDMで見なくて済むようにすることもできます。送りつけたヌード画像の返礼として言葉巧みにヌード画像を要求する詐欺案件も増えているため、そのような詐欺の抑止につながるはずです。
【運営側にヌード画像をチェックされる危険性はない】
ヌードフィルターのような機能は画像分析を行っており、分析をするためには画像にアクセスする必要があります。しかしメタ社の運営がヌード画像を見るというわけではないのでご安心ください。インスタグラムのヌードフィルターはユーザーのデバイス上で機械学習を利用して実行されます。そのためユーザーが報告する選択をした場合を除いて、運営側が画像にアクセスすることはありません。
【インスタグラムのヌードフィルター機能の方法とは？】
ヌードフィルター機能の使い方は特にありません。AIがDMでヌード画像を検知すれば勝手に対応してくれるというわけです。
ヌードを含む画像が届けば、画像には自動的にぼかしがかかります。その上に警告画面が重ねて表示される仕様です。これによってヌード画像を目にせずにそれを表示するかどうかを選択することができます。
無理に返信する必要はないことを伝えるメッセージが送られ、送信者をブロックしてチャットを報告するオプションも併せて表示されますよ。”